こういうのが風評被害の元。
やはり、物事に絶対は無いというか、抜けてくる物があるの
だろうなと思っていたら案の定。
asahi.com4月11日付記事→こちら。
「市場に出回ることはありません」と言ったって、あれだけの
混乱の中、きちんとしたマニュアルも無い中で、汚染された
野菜がすべて網にかかるはずも無く、今回、自粛をされている
はずのサンチュが出回ってしまいました。
しかも、恥ずかしい事ながら、我が県、千葉県の旭市産です・・・
これが一都六県のスーパーで売られていたそう。
他都県の方々には本当にご迷惑をおかけいたします・・・
千葉県は先月の29日に発覚した「実は22日の水が規制値
超えてたよ事件」に続き、相次ぐ不祥事。
都知事がやたらと頼もしく見えてしまう昨今、森田知事の姿が
隠れがちに思えてならないのですよね><
このサンチュ、市が独自に検査をし、規制値以下だったのをうけ、
スーパーとの同意の上で業者が市場に流したとのことで、しかも
まだ政府からの出荷停止という指示の前の県からの自粛段階。
「自粛だから判断は自分たちの自由だし、規制値下回ってたん
だから問題は無い」と抗弁はできるでしょうが、この出荷は
少々やってしまった感が強いですね。
自粛と停止になった日時がいつであろうと、数値がどうであろうと、
野菜が何であろうと、こうして記事になったときに一番覚えられる
のは「千葉県産の汚染野菜が出回っていた」というネガティブな
部分。
こうして「千葉県の野菜は安全かどうかわからない」という
根拠の無い憶測が飛び交い、ついには「千葉県の野菜を全て
避ければよい」というところに進みます。
そう、まるで伝言ゲームのように。
ただでさえ、風評被害が出ている中で、誤解を生むような行動は
致命傷を生みかねません。
神経質すぎるほどの対応をした方が良かったかと。
記事中の『千葉県は「出荷自粛に法的拘束力はなく、出荷を
止められなかった」と釈明。』というところにも県が千葉産野菜の
浮沈がかかっている時期だという認識が薄いのではとの
疑念を抱かせます。
責任逃れしてる場合じゃないと思うんですけどね・・・
まあ、ともかく、一番悲惨なのは生産者さん。
精魂込めて作った農作物が出荷自粛だの、停止だので、
その上こんなことで風評被害が拡大でもしたら・・・
こんな時だからこそ、きっちりした流通、それにいざという時、
早急な補償の支払いが求められます。
行政は動きの遅い東電の支払いなど待たずに肩代わりして
あげるくらいのことはしてください。
次も同じようなニュースが流れないよう、お願いしたいですね。
追記-
それにしても、原発の状況と会見が電波に乗らなくなった
ような気がします・・・
気のせいだとよいのですが・・・